2012東京都ウインターロード第1戦

 早朝5時20分、東京駅を滑り出した静岡行きの車中に私がいました。

 今回は都ロードのスタッフとして日本サイクルスポーツセンターに向かっていました。スタッフの集合時間は午前8時なのですが、修善寺駅発のバスは8時20分が始発。サイクルスポーツセンターにはどんなにがんばっても8時40分にしか着けません。それを条件にスタッフを引き受けて修善寺駅からバスに乗り込みました。

 韮山、大仁付近から乗っていた電車の車窓に雪がちらついていたのですが、その影響で今回のレースが中止と判断されたようです。諸般の事情で私はネットを見られる環境の人からツイッター経由で教えてもらうことになりました。参加者や観戦者ならそのまま引き返してもいいのですが、スタッフは中止になっても対応があるはずなので会場に行かなくてはなりません。(という自覚はあります。)ということでそのままサイクルスポーツセンターバス停で降車したら他のスタッフの方がお迎えに来てくれていて競技役員が集まっているところに。
 すでに会場でも中止のアナウンス(サイクルスポーツセンターに入る道にスタッフが立って中止を入ってくる車に告げていました。)をしているので本日の仕事は終了!となりました。

 ちょうどいいタイミングでレースに参加する予定だった選手から「これから帰るので足がなければいかがですか?」と連絡が!!!
 スタッフの方も近くの駅まで送ってくれる手配をしていてくれたのですが、選手たちが乗っているチームカーなら私の自宅近くまで行くことを知っていたので便乗させていただきました。

 行きは電車・バスで4時間かけて修善寺まで行ったのに帰りは2時間半で帰ってきました。やっぱり車は便利ですよね。それでも次回もまた電車とバスを乗り継いで修善寺まで行くことになるでしょう。

 わざわざ修善寺まで来て雪で帰ることになった関係者のみなさんは不完全燃焼になって心苦しいとは思うのですが、レース中の安全を考えたら雪の中でロードレースを開催することは不可能でしょう。それにしても雪が局地的にしか降っていなかったので本当に残念でなりません。


 レースに参加するためにわざわざ修善寺まできた選手たちが見ているのはサイクルスポーツセンター内にある400メートルバンク、この雪だったらしょうがないか・・・って思ってもらうしかないですよね。


 きょうのために選手のみなさんとひとことお話しができるように話題を38人分考えていたのですがすべてお蔵入りになってしまいました。どこかでチャンスがあれば選手のみなさんとはお話しができればうれしいです。おつかれさまでした。

2012第1回東京都トラック記録会

 2012年スタッフ登板の初回が西武園競輪場で行われたトラック記録会でした。

 記録は残る大会ですが、勝負を決するというよりは自分の現在の状態を確認できる機会と考えてもらった方がいいのかも知れないです。

 今回は初のトラック記録会でドキドキモードだったのですが、会場の雰囲気が張りつめていなくてちょっとホッとしていました。

 競技としては
 ・200メートルタイムトライアル
 ・1000メートルタイムトライアル
 ・個人追い抜き競争
 ・チームスプリント
 ・団体追い抜き競争
 などが行われました。

 公式大会ではないため気軽に走ることができる大会ではあるのですが、それゆえにルールを完全に把握されていなくてスプリントをかけないといけない周回でスプリンターレーンから大きく離れてしまったり、タイム計測の真っ最中にコースアウトしてしまったりというようなハプニングも起こったりします。それでも記録はちゃんと取りますしコースに復帰するように声かけをしたりもしますし、ペナルティがうんぬんということもないので神経質になることなく全日程が過ぎていきました。

 前日まで雪やら雨やらの悪天候だったこと、当日も雨予報があったので参加者がかなり少なく団体競技東京大学自転車競技部のための記録会なのではないかという状況でした。

 その中活躍してくれたのが東京大学の安井雅彦選手。
 1000メートルタイムトライアルでは1分10秒台の記録をたたき出し、2番時計だった選手(1分15秒台)との差が大きくてスタッフの人たちもびっくりしていました。

 安井選手本人から「2011−2012シーズンでのベストタイムです」と照れながら教えてもらいました。学連ロードシリーズでの優勝と今回のシーズンベストで好調さがわかりますね。学連ロードシリーズは2月まであと2戦残っているのでがんばってほしいですね。

GPミストラル第4戦

 2011−2012シーズン初のシクロクロス観戦です。
 
 埼玉県・吉見総合運動公園で行われたGPミストラルシリーズ、シリーズ全5戦の第4戦でようやく会場へ足を運びました。ロードレースと違って少しまったりして観戦できるのがシクロクロスのいいところでもあります。

 さて、今回の注目はどこにしようかと考えるよりはみんなひっくるめて楽しんじゃえ!とほぼNO PLANで会場に向かいました。ほぼなのは今回シクロクロス初参戦の選手にくっついて行ったので彼の応援だけはちゃんとしようと思っていました。

 さて、朝はカテゴリー2からスタート

(C2優勝の中野選手)

 その後マスターズ&女子

(マスターズに出場していた諏訪選手)

 カテゴリー1と行われ、

(先頭がC1優勝の池本選手)

 最後にカテゴリー3が2クラスに分けて行われました。
 シクロクロス初参戦の彼はどうなったんでしょうか、というと・・・


 優勝してしまいました!!


 ちゃんとポーズも決めちゃっています!!

 全員が一斉にスタートする形式のレースは数十名、時には100名以上の選手が参加し優勝者は1名しかいません。それだけに個人的に思い入れがある選手が優勝するシーンを見られるというのはそうそうあるものではありません。それだけにいちばん下のカテゴリーであっても応援していた選手が優勝してくれたのはうれしいものです。

 彼はこの日がちょうど誕生日、ということもあってチームの人たちがケーキでお祝いしてくれてその余韻を持って表彰式に臨んでいました。

 私はレース会場ではひっそり見守るだけ、帰りの車の中で「おめでとう」を伝えられたので満足でした。

 E−Kotoの周辺にいらっしゃった方々とレース観戦中にホールのチョコケーキを食べながら観戦していたのですが、ここでネタばらしをしちゃうと、誕生日プレゼントにケーキがほしいというオーダーに対して諸般の事情で2ホール買ってしまったケーキをみんなで食べちゃえって出してみました。
 でも、池本選手の優勝祝いということにしておいてください(笑)

 今回はアットホームな雰囲気に包まれてレース観戦ができました。楽しかったぁ。

埼玉クリテ第2戦

 2012年の初レース観戦は埼玉クリテで決まりました!

 年末の第1戦ではまさかの寝坊遅刻で肝心のレースが終了してしまう失態を犯してしまったので今回はその反省を十分に踏まえ・・・と思ったら久喜駅でバスにうまく乗り継げず20分駅前で過ごすことになってしまいました。(その間に朝食や補食の調達をして有効に時間は使いましたよ!)

 それでも最初のカテゴリーのスタート時間に間に合ってじっくり観戦ができます。
 今までの観戦ポイントはストレートのスタート・フィニッシュ地点か最初の曲がり角(MC実況が聞こえるポイント)だけだったんです。そしてこのコースは全体を見渡すことができないレイアウトになっているためどういうコースになっているのかも見たことがないんです。
 ということで、スタートを見ないでコースのロケハンをして立哨のおじさんオススメのポイントで観戦することに決めました。

 そこは富士山が見えるポイント!!
 こんなにきれいな場所がコースにあるなんて想像もしていませんでした。今回はここで腰を据えて埼玉クリテのトップカテゴリーを最後まで見ることにして写真を撮りつつレースを見守ることに。

 優勝はブリヂストンU−23の清水大己選手(写真トップ通過の選手)

 そして、正式にキャノンデール・スペース・ゼロポイントの選手としてレースに登場した小室雅成選手と新年の握手? よくわかりませんが、軽くお話ししてみました。

 湘南ベルマーレサイクルロードチーム時代同様おじいちゃんキャラは相変わらず、というかこれは変わりようがないのでしょうね。しばらくは「おじいちゃぁ〜〜〜ん!!」で応援することにします。

 いったんMCがいる最初の曲がり角付近に移動してレースを終えた選手にお話しを聞くタイムということで、新生VAXレーシングチームの大反省会会場に突っ込んでしまい(笑)

 代表の馬場さんからは「こんな草レース見に来るんだ!」と言われるも、さらっと流し去ってしまいました(爆) もっと草レースでスタッフしていますから、とはさすがに言わなかったですが(汗)
 ほかの選手にも何人かお話しを聞くことができて満足と思っていたところMCの方に声をかけられ
「あなたはどのような方々なんですか?」と。
その時はVAXレーシングの小竹選手と話しをしていたので、選手と観戦者という説明をしてそのあとMC TANEさんと2人で学連レースが終わるまでお互いにレースの楽しみ方、きっちりレースをMCとしてナビゲートすることなど多岐にわたるお話しをさせていただきました。

 そう、学連のレースはその間に終わってしまっていたんです。
 今回学連レースのクラス1の優勝者は東京大学の安井雅彦選手。安井選手から声をかけられて「ボク、優勝したんです! 学連シリーズは初優勝なんです!」って。私がDJ TANEさんと話しができたのは彼が学連レースの実況をしていないからだったんです。ということは私が観戦していたポイントではアナウンスがなく優勝者の確認もできず・・・
 安井選手にはちょっと悪いことをしちゃったと思い、表彰式まで残ってフォトだけ記録に残しておきました。

 安井選手には2月の神宮クリテでDJ TANEさんには3月の埼玉クリテ最終戦での再会を約束して会場をあとにしました。

埼玉クリテ第1戦

 なんと大寝坊をしてしまいました。

 冬場の楽しみに位置づけていた埼玉県久喜市(菖蒲地区)で開催される埼玉クリテが始まりました。2011−2012シーズンは昨シーズン同様4戦の予定が組まれました。3月には3戦になるかも・・・なんて話もあったのでうれしいことです。

 そんな大切な第1戦をこともあろうか寝坊して会場に着いたのは最初のカテゴリーのレースが終わったあとでした。。。

 その後の学連レースはまだまだの時間だったのですがどうしよう・・・と迷っていたら早稲田大学の入部選手がふらっとしていて「このあと、ボク出ますから見て行ってくださいよ。ちなみにリーダージャージ自分なんです!」って声をかけられたら見て行かない訳にもいかず(笑)

 といいつつ、レース中は・・・


 チームユーラシアの大場くん


 エカーズの小竹くん

 この2人とおしゃべりをして過ごしていました(あれ

 2012シーズンのこと、彼女が欲しいなんてこと、その他あれこれどうでもいいことをいっぱい話して楽しんでました。

 そして学連レースが終わった直後に入部くんが爆弾発言を投下していましたが、そのうち問題発言じゃなくなった時が来るのを楽しみにしておきます。

 第2戦は遅刻しないようにがんばります!!

宇都宮ブリッツェン&ブリッツェンフェアリートークショーinTOBU

大型連休初日は宇都宮の東武百貨店に行ってきました。
といっても当初からの予定はなく、ぎりぎりになってからtwitterへのツイートからイベントがあることを知り、時間的に間に合うかも・・・ととりあえずクリーニングを預けに行った足で駅に向かうのでした。

この日はブリッツェンの選手が地元の方向けにおしゃべりをするということで、どのような内容になるのか楽しみにしている反面、地元の人の反応が気になることろでもあります。

今回の会場は東武宇都宮駅上という立地の良さ。JR宇都宮駅からでもバスで東武駅前バス停か東武西口バス停まで行けば迷うことない場所なので、行きやすいのです!
それでも、ブリッツェンでどれでけの集客があるのかが最大のポイントでしたが、用意してある席が埋まる程度にお客さまは止まってくれていてほっとしました。

イベントは午前の部、午後の部とあり、私は14時からの午後の部に行ってきました。
2回めということもあり選手はリラックスしているかと思えば、ちょっと緊張気味でした

今回の参加者は廣瀬キャプテン(地元・作新学院出身)、中村選手(富山県出身)、長沼選手(茨城県出身)、斉藤選手(埼玉県出身)、若杉選手(千葉県出身)とブリッツェンフェアリーの夏姫さんとさやかさんです。

まずは宇都宮の話題になり、廣瀬キャプテンからそれぞれ宇都宮の魅力について振られるもみんなタジタジになっていました。
その後も宇都宮市とのタイアップ企画でエコについて話題が振られたり、自転車について聞かれるシーンもありましたが、おしゃべりのプロではない選手にはいろいろハードルが高かったかなと思うところが多かったです。

それでも、選手自身を宇都宮の人に直接アピールできる機会はそうそうないので、こういう機会はどんどん活用してもらいたいと感じますし、せっかくのアピールの場なので完璧でなくてももうちょっと打ち合わせをしてもうちょっとうまく話せるようにがんばって欲しいかなと思いました。

トークの合間には宇都宮ブリッツェン公式応援ソングを歌っているi-nos(アイノス)のトークとミニライブがあり、会場を楽しませてくれました。公式応援ソング「world goes round」はとっても元気になる曲なので、レース会場でもこっそりと流してほしいなと思ったりもします。
そんなショーの合間に中村誠選手はブログの更新にtwitterの更新と会場に来られなかった人たちへのサービスも欠かしません。このあたりはプロの仕事です!というかそれを会場でチェックしている私も私ですが・・・(汗

最後はお楽しみ抽選会があり、「最後の福」ポスターをいただきました。会場に一番乗りだったわけではないのですが、たまたま1番の抽選券を持っていたのが勝因だったようです・・・
その後サイン会があり、選手やフェアリーからみなさんサインをもらい約1時間のイベントは無事終了となりました。

正直なところもっとお客さまに来てもらいたいし、大いに盛り上がってもらいたいという思いはあるのですが、宇都宮でのサイクルロードレースが秋のジャパンカップしかないこともあって知名度はそこまで大きくないことも改めて認識させられました。
ただ、イベントを重ねていかないと集客があがらないだろうし、そもそもデパートのイベントスペースを使ったイベントができる他のチームがあるかというとなかなか難しいと思うので、そういう意味では先駆者として模索しながらがんばっていると思います。

どうしてもレーサーなのだからレース会場だけでがんばればいいんだという声もあるでしょう。こうしたイベントを通してサイクルロードレースのことを知ってくれる、そうしてレース会場に足を運んでくれるファンが増えてくれれば・・・と願うところもあります。

ちょっと複雑な思いとともに東武電車で東京に帰るのでした。


イベント終了後に選手、ブリッツェンフェアリー、i-nosとともに集合写真を撮っていたので便乗させてもらいました。

白浜エアポートクリテリウム

 2010シーズンのJサイクルツアー第4戦、Jグランプリ、Jフェミニン第7戦となる白浜エアポートクリテの観戦に行ってきました。
といっても、レース観戦よりなぜかおしゃべりに時間を割いてしまい、写真はほとんどなくレース展開もがっつりわかっていないなんともブログにまとめずらい1日となりました。

 男子ERクラスではセオレーシングの伊藤透選手に決勝前に声をかけてみました。群馬CSCグランプリでは4位とBR−1への昇格まであと1人という結果だったこともあり、「今日のレースはもうひとつとなりにいけるといいね。」と必要以上にプレッシャーを与えずにそれよりも「出るからには勝ちます!」という伊藤選手がずっとしっかりしていました。
 結果は2位入賞となり、次のレース(しらびそ大会)からはBR−1へ昇格することになりました。レース後にもちょっと話を聞いたのですが、やっぱり優勝したかったみたいです。彼のハングリー精神はBR−1でも活躍できると期待しています。

 BR−1ではMINOURA大垣レーシングの池澤選手から予選終了後に声をかけられまして、「途中コースアウトしちゃったんですよ(汗)」とはにかみながら話してくれましたが、コースの真ん中に360度ターンをする箇所があるのですが、たしかにMINOURAジャージの選手が膨らみすぎてコースから外れてしまって芝生の上まで滑ってしまったものの、コースに復帰している姿をしっかり目撃していました。それが池澤選手だったのですね・・・
 彼とは舞洲クリテの際に顔を覚えられたらしく声をかけていただいたのですが、MINOURAの佐野選手の話題や岐阜の自転車事情などをTRの予選を観戦しながらお話しをしていたのですが、まったくわからないことをいろいろ教えていただきとっても参考になりました。またレース会場で見かけたら声をかけてください!!

 さて、BR−1の注目選手はCIEBRO NARAの辻貴光選手、spacebikes.comの高塚亮輔選手など優勝候補の選手もいますが、今回ERからの昇格第1戦となるなるしまフレンドの加地邦彦選手も気になります。熊谷クリテでは予選中に声援をかけるチーム関係者に手を振る余裕を出しまくったあの余裕な走りをBR−1でもしてくれるのかが気になっていたのですが、予選は1組で1位通過となり決勝の走りがさらに気になります。
 決勝もラスト1周の最後の360度ターンのところまで加地選手がトップできていました。しかし、その360ターンで悲劇が・・・
 加地選手がカーブに入ったところで大きく膨らんでしまい、そこに2番手につけていた辻貴光選手が加地選手のイン側に入り込み、他の選手もそれに続き・・・そのまま辻選手が優勝!加地選手の順位がなかなかコールされずに心配していました。結果は6位入賞を果たしTRへの昇格(移籍)資格を1戦にしてつかんでしまいました。
 それにしても360度ターンのできごとは競艇のターンを見ているかのような膨らみ方にインをついた選手の切れの良さでした。加地選手からは何度も「あの時はタイヤが滑ったのかな?どうだった??」と何度も聞かれました。選手本人からしたらとっても悔しいことでしょう。それでも結果は残せたし、次への望みをつないだのでそれだけはよかったということにしておきましょう。

BR−1の表彰式の写真前列右側が加地選手

 今年の白浜エアポートクリテはTRクラスが復活し、普及大会から昇格しました。TRクラスは注目選手がいっぱい。ここで誰がどうなってと言い出すときりがないのでやめておきますが、東日本実業団サイクルロードレースでTR復帰を決めた湘南ベルマーレの小室雅成選手の初戦となるのでどのような走りをしてくれるのかは素直に期待していました。
 もちろん、今シーズン初めて生でレース観戦をできるシマノレーシングの選手や白浜が初戦になるマトリックスの某選手、大学チームから出場した競輪学校にいるはずの某選手、こっそり入賞の野望を持ったビジネスマンレーサーの某選手、白浜で予選を通らなかったらTR選手を辞めようかともらしていた昨季BR−1登録だった某選手など気にしている選手はいっぱいいるんです。

 予選と決勝のあいだに鹿屋体大BLUE SKYの選手に話を聞きにいき、今年の抱負を教えてもらいました。野中竜馬選手は「書きたいことがいっぱいあるんですけど・・・」と用紙のスペースいっぱいにいろいろ書いてくれました。

野中くんはすすきので何をしていたんでしょうか・・・

 決勝前にはEsperancestage/WAVEONEの西川昌弘選手がBR−1決勝を見ていた私のところに来て「ゼッケンのピンが外れたので留めてもらえませんか」と頼まれました。それ自体はなんてことないのですが、一緒に観戦していた某チーム関係者が「いい光景ですね」と言ってもらい、なんとなくその周辺だけいい雰囲気になっていたのは裏話ということで・・・

TR決勝後に撮影。左が西川昌弘選手、右はMASSA-FOCUS-OUTDOOR PRODUCTSの伊藤翔吾選手

 決勝では湘南ベルマーレの小室選手を中心にレースを見ていましたが、ベルマーレ勢(山根、山川、武田、小室)の中では常に上位にいて山根選手のアシスト狙いかと思っていたのですが、ラスト1周で小室選手を含む3名(シマノ畑中、ブリッツェン辻、小室)が逃げ、残り半周でその3人にマトリックス山下貴宏選手が追いかける展開になったものの、その後後続集団につかまり辻善光選手が3位、畑中勇介選手が5位、小室雅成選手が8位でのゴールとなりました。小室選手が表彰台(6位までが入賞)に上がったら思いっきり泣いてしまうだろうなと思っていたのですが、それはまたの機会に持ち越しとなりましたが、レース途中の順位でもらえるポイント賞を獲得した小室選手の走りには感動を受けました。

 レースが終わったあとにFR(女子)選手の方にお話しを伺ったのですが、やはり彼女も小室選手の走りが気になっていたようです。レースでは出てこない小室選手の道のりを知っている選手仲間だからこそ気になるのでしょうね。その場ではいいお話しを聞くことができました。

 さて、TRカテゴリーの優勝者はこの選手

 シマノレーシング鈴木真理選手でした。

 シマノレーシングは表彰台に鈴木選手のほかに村上選手、畑中選手、野寺選手を送り込む怒涛の走りをラスト1周で展開し、シマノの強さを見せてくれました。その中でも鈴木真理選手の優勝は観戦に来ているファンからも黄色い声が出るほどびっくり&大興奮でした。
 レース終了後は観戦仲間の車で空港までお送りいただいたのですが、車へ移動する途中にわざわざ鈴木選手がごあいさつに来てくれました。

 もちろん、一緒にいた熱狂的真理ファンの女性のところへのごあいさつだったのですが(笑)それでも、選手からわざわざ観戦にいったファンに挨拶してくれるのがうれしいですよね。こういったファンに対する気遣いができるのは2007シーズンのチームミヤタに所属した選手に共通するのですが、彼らの姿を見るにつけいつも感動をもらいます。

 今回は和歌山県白浜町を会場にしたレースでした。なかなか西日本で行われるレースは多くありません。そのため、選手の活躍を応援したくても応援できない人も多いのです。自らER選手でもあるチームまんまのManmaさんは辻善光選手の応援団のひとりです。出身地が一緒だということもあり応援にも熱が入っています。

写真右側がチームまんまのManmaさん

今回もTRレース終了直後に辻善光選手を囲んでチームまんまの関係者が展開を聞いたり、ねぎらいの言葉をかけていました。このパワーはブリッツェン関係者も入れなくらいパワーがありましたよ。というか、実際チームまんまの人たちと辻選手が一緒にいるところを見るのが初めてだったので、そのつながりの深さを改めて感じました。こういう熱い声援は選手に力を与えてくれるのは間違いありませんよね。

・賞金にまつわるエトセトラ
 今回のレースでは男子の入賞者には賞金が出るのですが、選手によってその捉え方は違うようです。アルバイトをしながらレーサーをしている選手は、もっと上位に入れればあと1,000円もらえたのでそれが移動のガソリン代になったのでとっても悔しいです!と現実的なコメントがありました。
 一方で仕事はきちんと持っていて(会社経営)ホビーレーサーとしてレースに出場している選手はゼロの単位が違うよね。これじゃなくてもいいよ、とばっさり。同じレースに出場していてもその選手のバックボーンの違いでここまでも出てくるコメントが違うものなんですね。たぶんこの2人は両極端な意見でたまたまそれを同じ会場で聞いてしまっただけなんです。

・空港での待ち時間はみんな一緒
 今回の会場は南紀白浜空港の旧滑走路を使用したコースでした。ということは、最寄の公共交通機関が空港で、南紀白浜空港からは東京へ行くJALが1日3便しかありません。ということで、レース後空港まで送っていただいたものの飛行機の出発時間までは余裕があり、待ち時間はレースに出場した選手、チーム関係者、観戦に行っただけの人に平等にあるのです。ということで、某チームの監督さんご夫妻とお話しをさせていただきました。今のチームの現状やJBCFレースの問題点などお昼ごはんを食べながらいろいろお話しをさせていただきました。というか、みんな昼ごはんを食べずに夕方4時過ぎまでレースに集中しているのかとそういう意味でも面白みがありました。

・選手は着眼点が違う!
 TRレースに出場している選手に関してBR−1の選手からこんな質問を受けました。「MチームでGIOSのフレームの子がいるんだけどあの子何者??」ゼッケンからするとW選手なのですが、彼はヨーロッパ遠征中で白浜エアポートクリテの日に日本に帰国することになっているとチームのマネージャーさんから聞いていたので、W選手ではないと。というか彼なら見てわかるし、その選手とは容姿が明らかに違いました。リザルトを確認したら別の選手に登録が変更させていました。N選手はチームの練習生で、今年初めてTRを走る選手でした。
 でも、BR−1の選手はなぜ彼に注目したのでしょうか。というのはMチームはマシンがコラッテクのはずなのに彼がGIOSのアルミフレームだったからだとか。言われてみればそうですね。。。まだまだ勉強不足です。ちなみに今回の白浜エアポートクリテに出場した選手で激安フレームに乗っていたのがNチームのW選手だったようなのですが、その選手なみにあのフレームは安いぞ!といっていたBR−1選手のコメントが印象的でした。

・とっさの判断ができないと選手じゃない?!
 TRの予選1組を観戦中のできごと。湘南ベルマーレの山川選手が360度ターンのポイントでコーンにぶつかり落車し、マシントラブルを負ってしまいました。クリテリウムレースなのでニュートラルを取ってホイール交換などができればレースに復帰することができます。その状況を見ていてとっさに反応したのがチームメイトの武田耕大選手。今回は選手4人だけで来ていたためサポートは選手同士でしなければなりませんでした。ニュートラルポイントにホイールを持っていってすっ飛んでいった武田選手。この機転が利いた行動で山川選手はレースに復帰、決勝へコマを進めることができました。やりじゃん、こうだいくん!!
 その光景を私と一緒に観戦していたなるしまフレンドの加地選手がぽそっとひとこと「TRのレースに出ていないのは(BR−1登録の)俺だけだから、選手にトラブルがあったら俺が行かないといけないのか?だったらとりあえず自転車だけでも持ってこないと!」と駐車場に置いていた自分の自転車を取りに行っていました。やっぱりレーサーの気持ちがわかるのはレーサーだからなのでしょうか。武田選手の反応の良さにはびっくりしましたが、加地選手の反応の速さにもびっくりでした。そして「俺以外は(なるしまフレンドの)店員だから、もし俺がレースでホイールを交換したら、そこで料金取られるのかな(笑)」と一緒に観戦していた他の人を巻き込んで笑わせてくれました。でも、ちょっと加地選手のつぶやきに納得している自分がいました。

 ここには載せていない話題がもっとあるのですが、それだけ見所が満載でしたし、いろいろ教えられることも多い1日になりました。前週の群馬CSCで風邪をひいてしまいいろいろな面で無理を通して行った南紀白浜でしたが収穫の多い1日でもありました。