宇都宮ブリッツェン2010チームプレゼンテーションパーティー

1月からいきなりミーハーモードのスイッチが入ってしまったようです。

お昼過ぎまで新宿・歌舞伎町で予定をこなしていたのに、夕方には栃木県宇都宮市へ移動し、宇都宮ブリッツェンのチームプレゼンテーションパーティーの会場すみっこにいました。

栗村新監督を迎え、メンバーも入れ替わった新チームがどのようなスタートを切るのかちょっと興味がありました。

会場の入り口には2010のチームオフィシャルカーが飾られていて、いきなり華やかさを感じさせてくれました。

会場では久しぶりに会うレース観戦仲間との会話が弾み、パーティーの進行をほとんど聞いていないという有様・・・これで本当にいいのでしょうか、いや、いいんです。それでもその場は十分楽しんでいますから!

会場の雰囲気は他の方のブログやチームオフィシャルを見ていただくとして、ぐれーとじゃーに的視点から見た印象をまとめてみると・・・

栗村修カントク
 まずは監督に就任した栗村修氏。宇都宮ブリッツェンにかける思いはかなり強く、私たちの仲間が差し出した栗入りシュークリーム、題して「シュー・クリームラ」を指さして写真に収まってくれました。これで宇都宮の洋菓子店で「シュー・クリームラ」が発売されたら下野新聞で取り上げてもらって大いに盛り上がってもらいたい、と思ったのはわたしだけでしょう、きっと・・・

■柿沼彰選手兼コーチ
 2009シーズンの監督から選手に復帰する2010シーズン、栗村さんとともにチームを底からあげてくれる存在になるキーマンです。チーム運営会社の社員としての顔も持つこともあり、パーティ中はこちらからも声をかけられずに最後の最後でちょっとだけごあいさつをさせていただきました。いつもの腰の低さとその中にあるしなやかさ、強さを感じることができたので、選手としての体づくりは大変だと思うのですが、柿沼さんならきっとやってくれるそう信じさせてもらいました!

■廣瀬佳正選手
 地元宇都宮出身の廣瀬選手、ブリッツェンにはいちばん思い入れがあるはずです。パーティでも精力的にみなさんとふれあい、チームと地元・宇都宮の架け橋になってくれる存在です。もちろんチームの中でもお兄さん的存在でムードメーカーになってくれそうです。

中村誠選手
 2009シーズンはシーズン途中にマトリックスパワータグ・コラッテクからダイハツ・ホンシャンス飯田に移籍した中村選手。2010シーズンは宇都宮ブリッツェンで心機一転!
 ということでお話しを聞こうとしたところ、ファンの方とのお話しに熱くなっていました(笑)さすがまことん。基本的なスペックは変わっていないようです。
 さてさて、よくチームメイトを見渡してみると、辻選手とはマトリックスで、長沼選手とはアンカーで、柿沼選手とはミヤタ、アンカーで、栗村監督とはミヤタで一緒にチームメイトとして戦っているんです。そう、チームの中で他の選手のことをよくわかっているのが中村選手なんです。彼は間違いなくチームを裏でまとめる強力なアシストができます。彼の腕次第でチームがどのようにでの変わってしまうくらいの秘めたるパワーを持っています。それだけに中村選手の目に見えない活躍に期待です!!

■辻善光選手
 正直辻選手とは相性が悪いと思っていました。最初に声をかけたのが岩手県紫波町にある某ホテルのエレベーター前、私が降りようとしてドアが開いたところに入ってこようとしたのが辻選手!「おはようございます」と声をかけたのですが、当然のことながら反応はないですよね・・・
 その後もお話しをする機会がなくというか、なかなか話しかけずらいし、声をかけても反応がないし・・・ということでそのままずるずると苦手選手のリスト入りをしていたのですが、2009年の実業団いわきクリテの2日め、通称「おはようクリテ」前にアップをしている辻選手に声をかけたときにいろいろ話し返してくれて以来いい人ランキング上位になりました(笑)
 これまで関西人だらけのチームにいた関西人が宇都宮のチームに入って正直やっていけるのだろうか・・・と言う心配を勝手にしていたのですが、辻選手もプロです。そんな心配は取り越し苦労でした。チームのエースとしてスプリント勝負になったらきっと彼はやってくれます!それだけのパワーとチームでの信頼を得られるはずです。

■長沼隆行選手
 実力はきっちりあるのにメンタル面に・・・という印象をもつ長沼選手。2009シーズンのJサイクルツアー2勝でメンタル面はクリアできたと思いつつ写真を撮ると、どうもうまくとれないんです。これは長沼くんのメンタルの問題ではなくて、私の腕の問題か私と彼の相性の問題なのでそうか(笑
 チームの中でもヒルクライムに関しては長沼選手の結果が求められます。ロードレースは一人で戦うものではないので、チームのみんなのサポートをもらって昨シーズンよりもっと強くなれる予感がします。

斉藤祥太選手
 チームの中では実はいちばん身長が高い選手なんです。そんな大柄ではないのですが・・・それだけに2010シーズンは斉藤選手の伸びしろが結果になって見えるようになってほしいです。2008シーズンの実業団いわきクリテで予選15位までの選手に与えられるシードを彼は16位で逃しているのですが、そのレースは当時愛三工業レーシングチームの廣瀬敏選手のコースミスで上位数名の選手が脱落していて、その中での16位とはかなり運のなさがあるのかなと・・・それが斉藤選手の第一印象のため、とっても強く心の中に残っているんです。でも、今年の斉藤選手は違います!!カメラを向ければサービスショットも披露してくれるくらいの選手になったのですから、与えられたレースにおいての自分の役割は認識して活躍してくれます!ただ、チームの中での演芸担当にならないようにやさしい目線を送り続けないといけないですね(おいおい)


(演技してくださいともいわずにこれだけのサービスをしてくれる斉藤選手に期待です!!)

■若杉厚仁選手
 2009シーズンはチームメンバーの中で唯一実業団BR−1で活躍した選手。2009シーズンはBR−1からTRへの昇格システムがなかったため、彼の活躍の場が広がらなかったのです。それだけにトップチームでの若杉選手の活躍は未知数ですが、それだけに期待するところも大きいのです。
 BR−1のチームであればレース観戦者の応援の目にさらされることは少ないのですが、シマノレーシング鈴木真理選手の教えを受けていたこともあり、昨シーズンから注目されていました。彼の人柄もあるのでしょうが、とても礼儀正しくてスポンサーのビッグツリースポーツクラブ(宇都宮市内にあります!!)のスタッフとの記念撮影にも気軽に応じている姿はプロ選手になったばかりとは思えませんでした。その点はレースでもいかんなく発揮してほしいです!

■小坂光選手
 今回はシクロクロスの世界戦がありパーティーに参加できなかった小坂選手。いたってマイペースな性格も持ち合わせる選手ではありますが、打倒とーちゃん(スワコレーシングチームの小坂正則選手)をめざして活躍を期待しています。

 お楽しみ抽選会なるものもあったのですが、わたくしは何も当たらず・・・そんな中、サッシャさんは大当たりを連発!この模様はtwitterでライブさせていただきました!!

 パーティーが終わったあとも、キャラクターのライトくんと一緒に記念撮影をするMCをつとめた絹代さんやテクニカル・アドバイザーの今中大介さんの姿がありました。

2010シーズンはJサイクルツアーを盛り上げてくれる存在になってくれると勝手に期待してみてもいいんじゃないんでしょうかね!!そのくらい選手やスタッフの意気込みが伝わってくるイベントでした。

第3回・集団走行練習会〜速く強くの前に安全に美しく自転車に乗ろう〜

ケガからようやく仕事に復帰し、このイベントにも参加することができました。

今回が第3回めとなる集団走行練習会、第2回めは2009年12月に埼玉・彩湖で開催され、今回は大井埠頭での開催となりました。

まだ自転車に乗れないので、電車&モノレールで会場入りしました。モノレールで海岸通り付近を通過すると、第1回のイベントの際に転倒事故を起こした交差点が車窓に見えるんです・・・そのときばかりはちょっとブルーでした。

会場の大井税関前交差点脇のみなとが丘埠頭公園にはすでに参加者のみなさんが集合していて、簡単な自己紹介とともにイベントが始まりました。

周囲を見渡すと、池の周辺は氷が張っています。

それだけ寒い中みなさんよく集まってくるなと感心させられます。もちろん、そんな中自転車に乗らずに会場入りした私ももの好きと言われればそれまでですが・・・

イベントは簡単な勉強からスタートします。
ハンドサインの出し方を簡単に習い、

その後、集団走行をする際の方法、注意事項の解説があり、

そして実際に集団走行を行い、大井埠頭のコースを3周回しました。

集団走行は参加者数の関係で3組に分かれて行われました。
私は大井税関前交差点付近(TOJ東京ステージのゴール地点)の周辺で場所を変えながら見学していたのですが、それぞれの組で走りにカラーがあって、和気あいあいとした雰囲気のチームもあれば、淡々と走っているチームもあったり、集団走行がちょっとばらけてしまっているように見えるチームがあったりと見ていて楽しかったです。
また、各チームは3分の感覚をあけてスタート地点を出発したのですが、1組めと2組めの差がどんどん開いていき、3組めが2組めに追いついてしまったりとその点でもチームによって差がありました。

正直なところ、このイベントは毎回講師も参加者も変わるため、同じ内容を試みてもアウトプットされるものがその回によって変化しているというように感じました。なので、1回参加したひとでも2回3回と回を重ねるごとにまた違った発見をできる余地がありそうに見えました。

そして、無報酬で講師を務めている方々には頭が下がる思いでした。自分たちがレースを走るのにレーススキルのない人と走って事故に巻き込まれたらタイヘンだという思いがあるように思っていたのですが、純粋に一緒にレースを走る仲間を増やしたいという思いを持っていることも伝わってきました。

もしかしたら、私の主観だけなので、みなさんがどのように思っているのかわからないのですが・・・
機会があればじっくりお話しをできればと思っています。

最後にちょっとすごいと思ったのが、講師を務めた方がいろいろなチームの人たち(ラバネロ、チバポンズ、スキップ、なるしま などなど・・・)がいたことです。ロードレースの世界は狭いですからと言えばそれまでなのでしょうが、そんな横の連携がとれているのを感じられたのも私の収穫のひとつではないでしょうか。

そして、講習会を見学中にコムレイドジャイアントの平林昌樹選手がたまたま大井で練習をしていたらしく、私も彼を発見したのですが、彼も私を発見したようで、平林選手が走行中にいきなり「あーーーー!!!!」というものだから、とっても恥ずかしい思いをしてしまいました・・・(笑)

そして、練習会終了後に休憩をとっていた平林選手を直撃してお話しを伺おうかと思ったところ、「自転車で転んだでしょう!!」と先制攻撃を受けてしまいました・・・

2010シーズンのこと、現在の調子のことなど少しお話しを聞かせてもらって解散となりました。

ここまででまだ午前中のおはなし。それだけ密度の濃い時間を過ごせました。

集団走行練習会〜速く強くの前に安全に美しく自転車に乗ろう〜

私も参加しているSNS「We Love Roadrace SNS」でTakeoさん(チバポンズかわぐち農園所属の選手)が以下のようなエントリーをしていました。

〜ここから引用〜
Title:11月22日は大井ふ頭へ!

2009年ももうじき終わりですね。


今年レースにはじめて出られた方はどうでしたか?

集団走行がニガテ、いまひとつやり方がわからないという皆さんのための講習会の第1回めを11月22日に大井ふ頭で開催します!


先日、新宿でスキップの岩佐選手(実業団BR-1)と、ラバネロの佐藤さんといっしょに飲み件で打ち合わせをしてきました。
そこで最終的にツメをして、開催の運びとなりました。


詳細は以下のエントリーでご確認ください。

速く強くの前に安全で美しく自転車に乗ろう - eibinのトレーニング日記http://d.hatena.ne.jp/eibin/20091113/1258125403


練習でパワーをつけるというのも大事ですが、ロードレースはUCIルールでも最大200人まで同時に出走できる、類い稀なスポーツです。

他の選手と同時に走るためのスキルトレーニングをやってこそ、はじめて表彰台が近づくということも覚えてください。

ツールを走るプロトンの美しさは、こうしたスキルがもとになっています。


この日は残念ながら僕は参加できませんが、岩佐選手は以前から何度かこのような講習会を開催されているので、ご興味のある方はぜひ!

〜ここまで引用〜

このエントリーを見て、ちょっと興味を持ったんです。たぶん、長野県宮田村に行って実業団プレーオフともいえるレースを見た直後だったからかも知れません。
たぶん、自分でロードレーサーを購入することはしばらくないでしょうし、レースに出場するなどとは考えてもいません。しかし、実業団やレース全体の底上げを図ろうと考えている人たちの考え方、その行動に触れることは決してマイナスではないし、自分の考え方を変えられるかも知れないという思いが起こったのも事実です。

ということで、当日は朝7時過ぎに自宅を出て自走で大井埠頭をめざしました。



ところが・・・


午前8時10分、港区芝浦(海岸通り・五色橋北詰交差点)で転倒事故を起こし、結局大井埠頭にたどり着くことができませんでした・・・
途中で雨が降ってくるけど、歩道の植え込みに座り込んだら立てなくなり・・・

なんとか警察に相談し、病院まで自転車を運んで診察をしてもらったところ、両腕とも骨折が判明し、日常生活を満足に送ることが出来ない状態になってしまいました・・・


そんな私のことはさておき、イベントは曇り時々小雨の中無事に開催されたようです。
参加した人にメールでやりとりをして、楽しかったし参考になりましたとれすをいただきまして、無理をしてでもケガをせずに大井埠頭に行きたかった・・・と後悔しているのです。

イベント自体は定期的に開催をするとのことなので、またの時に参加できるようにしたいです。。。

みやだの戦士たち・番外編〜ユカさん〜

9月にあったツール・ド・北海道で某チームの美人広報さんに似た女性を発見したんです!!

(この方が某チームの美人広報さん)

正直なところ美人広報さんと背の高さやフォルムなどが違うので、よく見ると激似ではないのですが、美人広報さんの妹さんだと言い切れば十分納得できるくらいの雰囲気がありました。この点については、一緒にツール・ド・北海道を遠征した仲間からも賛同をもらえました。

ツール・ド・北海道ではファンサイトのライブブログ配信のお手伝いをしていたのですが、第3ステージ終了後にこっそり気になった彼女の写真をアップしてしまったんです。

(これが実際にライブブログにアップした写真です)

今回のチーム運営スタッフ(長野車連)の方でこのライブブログで彼女を取り上げた話題をご覧になった方がいらっしゃって・・・

みやだ初日の表彰式会場でその方とライブブログの話題が出た時にネタをあげた張本人と告白したところ、2日めクリテリウムのレースの合間に彼女をご紹介していただきました。

彼女はユカさんというそうで、某美人広報さんに名前もそっくりなんです!!

(みやだでご紹介していただいたユカさん)

実は長野車連所属という彼女は飯田ロードでもバイクに乗っていたのですが、そこに来ていた美人広報さんとの対面は叶わず、いまだにこの2人の対面がかなっていません。

美人広報さんにはユカさんの話しはしているし、今回彼女に美人広報さんの話しをしたので、ぜひ2人のコラボが実現してほしいものです。その際はぜひ2ショット写真を撮らせてください!!

みやだの戦士たち〜奈良基選手〜

このシリーズのラストはダイハツボンシャンス飯田の奈良基選手です。

彼はひょんなことなら名前を知るようになり、2008シーズンの中盤くらいからひっそり応援していました。

ヨーロッパから戻ってきたいわきクリテ、加東ロードで話しをする機会があったのですが、誰だか分らないおっさんから声をかけられ(なんだ、こいつは!!)と思っていたことでしょう。
そしてその際の内容と言えば、「日本のレースは独特で好きになれない」というものでした。ヨーロッパのレースに慣れた奈良選手ならではのコメントだったかも知れません。ただそれで終わらずに、同じような内容が奈良選手のブログに書き込まれたらそれに対して叱咤激励がとぶあたり、いい友を持っているんだなと感じたわけです。

そして時が流れ1年が経ち、いわきクリテでの奈良選手の活躍を見ることができました。1年前の奈良選手とは違って明るい前向きな雰囲気に若干びっくりしましたが、途中落車もありながらクリテリウムで9位。前日のタイムトライアルとの総合でも11位と健闘していました。

その甲斐もあってか個人ランキングはクリアしたものの、チームとしては基本が海外遠征ということもあり、判定基準の全日本実業団・はりちゅうロード終了時点では1ポイントもなく、今回のみやだに参戦となったわけです。

人生初のヒルクライムレースと言っていた初日は7位でゴール。しかも指で「7」と示しながらゴールラインを越えて行きました。
これまでの奈良選手では見ることのできなかった明るい表情でのゴールにひとりにんまりしていました。

2日めのクリテリウムでは2組で登場。周回ポイントを確実に押さえ、ゴール前からポイントで優勝することは確定していましたが、最後もトップでゴールラインを通過し、本当の意味で優勝を勝ち取りました。
奈良選手の優勝シーンを生で見るのは初めて。その姿はカメラに収めたかったのですが、2組のスタート直前にアクシデントが発生し、カメラが使えなくなってしまい・・・

記録には残せませんでしたが、記憶には奈良選手の勇姿をとどめておこうと思います。

(表彰式ではちゃんと中央にいますよ。)

でも、また他の機会に優勝シーンを記録に残せる機会が来るよね!

たぶん、奈良選手がこの内容を見ることはないと思いますが、軽くプレッシャーをかけておきましょう(笑)

みやだの戦士たち〜管洋介選手〜

廣瀬敏選手の話題で間があいてしまいましたが、みやだの戦士たち続けます。

今回はGRUPPO AQUA TAMAの管洋介選手。


みやだでの管選手のポジションはチームのエースとしてのアシストです。
管選手自身は個人ランキングでは上位に入っているので個人としての来季のシードを得ているのですが、チームとしてシーズンを終えてシードはなく、ランキングが下位で個人でのシードを持たないチームメイトも複数いることから、チームの残留、チームメイトの残留を手助けしなくてはいけないのです。

ヒルクライムではチーム最高位の30位。これではチームもチームメイトも安泰ではありません。
ご本人いわく、この結果はチームメイトのアシストを優先したもので、菅選手自身にはまだ余力があったようです。しかしこのままだと、翌日のクリテリウムの結果によってはチームの残留も危ない状況です。

ヒルクライム終了時点では翌日のクリテリウムの出走がヒルクライムの順位によるとされていて、GRUPPO AQUA TAMAはひとつのグループにチームのほぼ全員が入ることになり、俄然有利になるはずでした…

しかし、初日の表彰式でクリテリウムの出走がゼッケン番号の偶数、奇数に変更になり、そのことを表彰式に参加しなかったGRUPPO AQUA TAMAの選手は知らずにクリテリウム当日を迎えるのでした。

クリテリウム当日、チームとして作戦は変更され、どのようなレース展開になるかと気にしていました。

1組では管選手同様個人でシードを持っている向山選手が他の選手を引っ張るように集団を形成していました。しかし、先頭を逃げた選手が早過ぎて向山選手も含め集団がごっそり足切りされ、その時点でGRUPPO AQUA TAMAの選手はいなくなってしまいました…
こうなるとチームのシードに黄色信号がともった状態になってしまいます。

この展開には私も驚きを隠せませんでした。

そして管選手が走る2組がスタート。早い周回から逃げ集団が決まり、管選手はチームで唯一その集団にいました。

2組のレースはチーム関係者が詰めるピット付近で観戦していて、他のチーム関係者からは「アシストしろよ!」と声がかかっていました。

きっと、逃げに乗って管選手が上位でゴールすることでポイントを稼ぎ、チームとして残留をする選択をしたのではないか…そう感じていました。

結果、管選手は3位でゴールし、2組を一緒に走ったチームメイトは3名中2名が完走を果たしました。これで、完走した選手とチームは来期の残留が決まりそうです。

ゴール後の管選手は険しい表情でした。表彰台にあがっている姿からもあふれ出る笑顔を感じることができませんでした。

選考レースって難しいです。

最高の18年間〜廣瀬敏選手引退〜

Team NIPPO廣瀬敏選手がご自身のブログで引退を発表されました。

(2008シーズンの加東ロードのレース終了後に表彰選手の控え場所にいるところです。)

 廣瀬選手の記憶といえば、2008年のJサイクルツアー開幕戦の東日本実業団(群馬CSC)での優勝シーンが浮かびます。
 国内レースをがっつり観戦するのはこのレースが初めてでした。その大会での優勝した選手なのですが、レース観戦初心者の私にとっては???顔も名前も覚えられない状態で、レースをインターネット中継しようと試みていた仲間のお手伝いをするためにコントロールルームに入ったところ、賞金100万円を1枚1枚数えていたシーンがさらに印象に残っています(笑)

 時は流れ2008年のいわきクリテでは決勝が終わったあとに当時所属していた愛三工業レーシングチームのブースから出てきて他のチームの選手と話し終わったあとに少しお話しを聞かせていただくチャンスありました。
 前日の予選で愛三工業レーシングチームの選手が周回数のカウントを間違え、最終周回のみ走るコースに突っ込んでしまい、翌日の敗者復活レース(通称:おはようクリテ)にまわることになってしまいました。コースをふさぐバーに突っ込んだ愛三の選手とそれに巻き込まれた数名の選手を現場で見ていたので、どなたが突っ込んだのですかと聞いたところ、「ボクが突っ込んじゃいました(笑)」と返された時には、穴があったら入りたいくらい恥ずかしかったです。それでもおおらかに対応してくれた廣瀬選手のふところの大きさに感謝したのでした。

 2009シーズンで印象に残っているのは小川ロードの時。シマノファンの黄色い声が車で通りかかった廣瀬佳正選手に「ひろせさ〜ん!」とかかった時に、廣瀬佳正選手の車のすぐ脇(NIPPOカーが止まっていた)で着替えをしていた廣瀬敏選手がせいいっぱいの手を振って黄色い声援に応えていたことでしょうか・・・
 もちろん、そのことは廣瀬敏選手ご本人には言えないです。。。

(小川ロードスタート直前)

 ツール・ド・北海道では2009シーズン初レースとなった井上和郎選手を気遣うなど単なる選手ではなく、コーチ的な存在にも見える場面がありました。おにいさん的というか、パパという感じなのか・・・

ツール・ド・北海道第6ステージのスタート前)

このシーズンで廣瀬選手の魅力のかけらを知ることができたこともあり、ツール・ド・おきなわ後のいきなりの引退発表に正直びっくりしましたが、ラストイヤーの走りを見ることができたことを感謝しようと思います。

ご自身のブログで「最高の18年間」というタイトルで引退を発表されました。最高と思って引退できるのは選手として幸せなことだと思います。月並みですが、廣瀬さんの今後の活躍をどこかで触れることができればうれしいですね。