東日本実業団ロードレース〜Jサイクルツアー2009第1戦〜

日本のサイクルロードレースの最高位にあるJサイクルツアーの2009シーズン第1戦が全日本実業団東日本サイクルロードレースなのです。

やっぱり実業団連盟のレースだけあって名称は堅苦しいですが・・・

このレースは2009年4月26日(日)に群馬県みなかみ町にある群馬サイクルスポーツセンターで行われました。

第1戦といいながら、主力チームは海外遠征に行っていて参加しないという正直第1戦らしさを感じさせないメンバーだったかもしれません。そんなこといっていますが、出走された選手を軽視しているわけではありませんから・・・

まずはレース前の選手にアップをしている選手にお話を伺うことにしました。

・西 加南子選手(フォーカス・アウトドアプロダクツ)
 まずは、3月にサイクリングイベントに参加した際にご一緒した西選手お話を聞きました。
ローラーでアップしながらケイタイでメールを打つあたりなかなかです!!→え、それだけ??


・三瀧光誠選手(チーム ブリヂストン・アンカー
 やはり3月のサイクリングイベントでご一緒させていただいた選手です。
チームは海外遠征をしている中、お留守番&サテライトチームブリヂストンエスポワール)の選手のお兄さん役としてレースに参加とのこと。「今年のポストカードができたのでどうぞ!」とさっそくサインをいただいてしまいました→それじゃただのミーハーじゃないか!!

左が三瀧選手、右が平井栄一選手(ブリヂストンエスポワール)

鈴木真理選手(シマノレーシング
 鈴木選手の所属するシマノレーシングも海外遠征中で今回はチームで1人だけ出場でした。
ファンの女性からの差し入れに激しく反応して写真を撮らせていただきました。こんなにうれしい顔をしてくれると差し入れももらった選手だけでなく差し入れをしたファンの方もたまらないですよね。


ちなみに、2009シーズンからカテゴリーが変わり、女子は1カテゴリー(FR)、男子は3カテゴリー(トップからTR,BR−1,ER)となり、シーズン中でもERからBR−1への昇格はありますが、TRに登録した選手が下位のカテゴリーに移ったり、BR−1の選手がTRに昇格することはなくなりました。

ということで、第1戦の結果は女子FRが西加南子選手が、男子TRでは長沼隆行選手(宇都宮ブリッツェン)が優勝しました。

先にレースのあった女子FRで優勝した西選手にお話を聞いたところ、最後の決め手はゴール1キロ手前にある通称心臓破りの坂でアタックをかけてほかの選手を振り切ることに成功したということでした。

そして、男子TRで優勝した長沼選手にもお話を聞いたところ、優勝を確信したのはやはり最終周回の心臓破りの坂だったとか。

今回のレースでは、男子TRで序盤チームのために逃げを決めた宇都宮ブリッツェンのフルタイムワーカー、中里聡選手がこの心臓破りの坂で先頭の選手よりまるまる1周回遅れてしまったためにリタイヤを宣告されてしまいました。
それまで必死の走りをしていた中里選手、自転車から降りた瞬間に全身が痙攣をおこして動けなくなってしまい、涙するシーンもありました。ロードレースって本当に過酷なんだと思い知らされました。

2009シーズンから登場した宇都宮ブリッツェンはこのレースで本格的デビューとなりました。序盤は小坂選手と中里選手の逃げ、後半に入り廣瀬佳正選手のアタック、それに長沼選手が応えての優勝と第1戦からいい結果を残せてよかったのではないでしょうか。ゴール地点で選手を待っていて、長沼選手が飛び込んできたのには驚いたのとともにうれしかったです。

また、序盤の逃げに乗った2選手のうち中里選手については前段で触れましたが、小坂光選手はだんだん遅れることとなり、私が観戦していたゴールまで1キロ地点(通称、心臓破りの坂)にスワコレーシングチームの小坂正則選手と2人で走ってきたときにはちょっと心動きました。ちなみに小坂正則選手は小坂光選手のお父さまです。親子でトップカテゴリーのレースで走っているのがすごいですよね。

Jサイクルツアー2009シーズンからは本格的にチーム対抗戦も採り入れられ、このレースではマトリックス・パワータグがチーム優勝しました。

2009シーズンはマトリックスに移籍した中村誠選手

今回のみなかみ町は天候が一定しない不安定な天候の中レースが行われました。メインレースの男子TRクラスでは雨はなく進んだのでそれだけはよかったなと思っています。いかんせん、北関東の山間の町なので、しょうがないといえばそうなのでしょうが・・・


レース前の平塚吉光選手(パールイズミ・スミタ・ラバネロ)。このときは激しい雨に見舞われていた。