みやだの戦士たち〜辻貴光選手〜

今回の大会にコンチネンタル登録チームの選手で唯一出場したのは、マトリックスパワータグ・コラテックの辻貴光選手です。

今シーズンはケガでほとんどレースを走っていません。実業団ポイントもボーダーラインに届いていません。そのために今回のレースに出場となったのでしょうか。

初日のヒルクライムは53位で残留資格のある60位スレスレでした。

2日めのクリテリウムではERのレース中にコースへふらっと現れたところをお話しを聞きました。

「きょうは他の選手について行くだけです。」と自信がなさそうにもとれるコメントでした。

ところがレースが始まったらダイハツボンシャンス飯田の才田直人選手とともに逃げるではありませんか。才田選手はどちらかといえば険しめな表情で走っているのですが、貴光選手は無表情で淡々と走っていきます。

その表情に余裕を感じたのは私だけではなかったようです。
結果は才田選手に次いで2位でゴール。総合成績でもヒトケタに入り残留を決めました。

レース終了後、貴光選手の顔には塩がふき出ていました。淡々と走っているように見えて、やっぱりレースは過酷でたいへんなんだと感じさせられました。

この大会に出場するということは来期はコンチネンタルチームでは走らない(→コンチネンタル登録チームの選手であれば、無条件でTRの参加資格があります。)ということでもあり、どのような形で貴光選手の姿を見られるのか今からちょっと期待してしてもいいですかね。

クラブチームでもいいと思います。来シーズンも貴光選手の走りが見たいです。