みやだの戦士たち〜管洋介選手〜

廣瀬敏選手の話題で間があいてしまいましたが、みやだの戦士たち続けます。

今回はGRUPPO AQUA TAMAの管洋介選手。


みやだでの管選手のポジションはチームのエースとしてのアシストです。
管選手自身は個人ランキングでは上位に入っているので個人としての来季のシードを得ているのですが、チームとしてシーズンを終えてシードはなく、ランキングが下位で個人でのシードを持たないチームメイトも複数いることから、チームの残留、チームメイトの残留を手助けしなくてはいけないのです。

ヒルクライムではチーム最高位の30位。これではチームもチームメイトも安泰ではありません。
ご本人いわく、この結果はチームメイトのアシストを優先したもので、菅選手自身にはまだ余力があったようです。しかしこのままだと、翌日のクリテリウムの結果によってはチームの残留も危ない状況です。

ヒルクライム終了時点では翌日のクリテリウムの出走がヒルクライムの順位によるとされていて、GRUPPO AQUA TAMAはひとつのグループにチームのほぼ全員が入ることになり、俄然有利になるはずでした…

しかし、初日の表彰式でクリテリウムの出走がゼッケン番号の偶数、奇数に変更になり、そのことを表彰式に参加しなかったGRUPPO AQUA TAMAの選手は知らずにクリテリウム当日を迎えるのでした。

クリテリウム当日、チームとして作戦は変更され、どのようなレース展開になるかと気にしていました。

1組では管選手同様個人でシードを持っている向山選手が他の選手を引っ張るように集団を形成していました。しかし、先頭を逃げた選手が早過ぎて向山選手も含め集団がごっそり足切りされ、その時点でGRUPPO AQUA TAMAの選手はいなくなってしまいました…
こうなるとチームのシードに黄色信号がともった状態になってしまいます。

この展開には私も驚きを隠せませんでした。

そして管選手が走る2組がスタート。早い周回から逃げ集団が決まり、管選手はチームで唯一その集団にいました。

2組のレースはチーム関係者が詰めるピット付近で観戦していて、他のチーム関係者からは「アシストしろよ!」と声がかかっていました。

きっと、逃げに乗って管選手が上位でゴールすることでポイントを稼ぎ、チームとして残留をする選択をしたのではないか…そう感じていました。

結果、管選手は3位でゴールし、2組を一緒に走ったチームメイトは3名中2名が完走を果たしました。これで、完走した選手とチームは来期の残留が決まりそうです。

ゴール後の管選手は険しい表情でした。表彰台にあがっている姿からもあふれ出る笑顔を感じることができませんでした。

選考レースって難しいです。