みやだの戦士たち〜奈良基選手〜

このシリーズのラストはダイハツボンシャンス飯田の奈良基選手です。

彼はひょんなことなら名前を知るようになり、2008シーズンの中盤くらいからひっそり応援していました。

ヨーロッパから戻ってきたいわきクリテ、加東ロードで話しをする機会があったのですが、誰だか分らないおっさんから声をかけられ(なんだ、こいつは!!)と思っていたことでしょう。
そしてその際の内容と言えば、「日本のレースは独特で好きになれない」というものでした。ヨーロッパのレースに慣れた奈良選手ならではのコメントだったかも知れません。ただそれで終わらずに、同じような内容が奈良選手のブログに書き込まれたらそれに対して叱咤激励がとぶあたり、いい友を持っているんだなと感じたわけです。

そして時が流れ1年が経ち、いわきクリテでの奈良選手の活躍を見ることができました。1年前の奈良選手とは違って明るい前向きな雰囲気に若干びっくりしましたが、途中落車もありながらクリテリウムで9位。前日のタイムトライアルとの総合でも11位と健闘していました。

その甲斐もあってか個人ランキングはクリアしたものの、チームとしては基本が海外遠征ということもあり、判定基準の全日本実業団・はりちゅうロード終了時点では1ポイントもなく、今回のみやだに参戦となったわけです。

人生初のヒルクライムレースと言っていた初日は7位でゴール。しかも指で「7」と示しながらゴールラインを越えて行きました。
これまでの奈良選手では見ることのできなかった明るい表情でのゴールにひとりにんまりしていました。

2日めのクリテリウムでは2組で登場。周回ポイントを確実に押さえ、ゴール前からポイントで優勝することは確定していましたが、最後もトップでゴールラインを通過し、本当の意味で優勝を勝ち取りました。
奈良選手の優勝シーンを生で見るのは初めて。その姿はカメラに収めたかったのですが、2組のスタート直前にアクシデントが発生し、カメラが使えなくなってしまい・・・

記録には残せませんでしたが、記憶には奈良選手の勇姿をとどめておこうと思います。

(表彰式ではちゃんと中央にいますよ。)

でも、また他の機会に優勝シーンを記録に残せる機会が来るよね!

たぶん、奈良選手がこの内容を見ることはないと思いますが、軽くプレッシャーをかけておきましょう(笑)