みやだの戦士たち〜佐柄勝弘選手〜
今シーズンはTRでJサイクルツアーを戦った佐柄選手。シーズンを終えてTR残留のボーダーラインに入れず今回のみやだに参加しています。
初日のヒルクライムでは99位といい結果が出ませんでした。
ヒルクライム直後から「来シーズンはBR−1から出直します。」とやわらかな表情で語ってくれた佐柄選手には、2010シーズンの選考レースに出ているのだから頑張ってほしいと伝えたら、「レースに出てすぐに足切りされてしまうのなら、下のクラスで完走して実力をつけてからまたTRに戻ってきます。」と語ってくれました。
そして武田耕大選手との2ショットでは武田選手にポーズをとるように促すなど、お兄さんらしい表情も見せてくれました。(実年齢でも佐柄選手の方が武田選手より年上です。)
(写真左側が佐柄選手)
佐柄選手の言葉を聞いていて、2009シーズンはTRクラス内での選手の実力差が大きかったので、トップカテゴリーにいるに相応な実力がなければ、カテゴリーを落とすのもやむを得ないのかも知れないと感じたことも正直なところです。
2日めのクリテリウム1組では途中リタイア。来シーズンはBR−1へ降格することがほぼ決まりました。
「ケガもあるのできょうは走れませんでした。しっかり直してまたBR−1から出直します。」
佐柄選手の言葉には現状をみつめた上で、来シーズンに対する思いがしっかりとつまっているように感じました。
2010シーズンはしっかりと力をつけたと思わせる走りをする佐柄選手の姿を見られるように期待しています。
みやだの戦士たち〜才田直人選手〜
今回はダイハツ・ボンシャンス飯田の才田直人選手です。
今シーズン初めはエルドラードに所属して、栂池ヒルクライム個人タイムトライアルではTR,BR−1などのカテゴリー分けがない中5位入賞を果たし、全日本選手権ロードでも上位に入った実力を持っています。
大学院の夏休みを利用してヨーロッパでのレースを経験するために、サポート体制のあるボンシャンスに移籍したようです。
栂池のヒルクライムでは実績を残している才田選手、初日のヒルクライムで3位入賞。それでも本人としては満足ではなかったようです。
2日めのクリテリウム1組ではコンチネンタル登録のプロチームの選手でもある辻貴光選手と2人で逃げを決め、メインストレート(登り基調)では才田選手が、バックストレート(下り基調)では辻貴光選手が先頭を走る協力体制ができ、メインストレートにあるホットポイント(周回ポイントがもらえる場所)はすべて才田選手が1位通過となり、このレースに勝利しました。
これでチームのTR残留と才田選手自身のトップカテゴリー昇格を手中におさめたと言っていいでしょう。
ただ、彼の目標はヨーロッパにあるようなので、来シーズンもチームのサポートを受けてヨーロッパメインで活躍をするかも知れません。
日本人選手もヨーロッパで活躍できるチャンスがあるので、ぜひ現地でNaoto Saitaを広めて日本に逆輸入してほしいです。
みやだの戦士たち〜中里聡史選手〜
今シーズン途中で宇都宮ブリッツェンからMASSA-FOCUS-OUTDOOR PRODUCTSに移籍した中里聡史選手。
宇都宮ブリッツェン時代にアシストだったこともありJサイクルツアーのポイントが足りずにTR残留のボーダーラインに入れませんでした。
みやだのエントリーリストに名前がなかったので、中里選手の来シーズンがどうなってしまうのか心配したのですが、追加でエントリーされていることを知りホッとしました。
表彰式の時には同じテーブルにご一緒させていただき、軽くお話しをさせていただきました。いちばん印象に残ったのが私たち観戦仲間の帰りの足を心配されたことでしょうか(笑)
さすがは周りに気を遣えるフルタイムワーカーです。
(表彰式でもらった賞品について辻貴光選手と語り合う)
2日めのヒルクライムは1組に登場。メイン集団でガマンのレース展開になるも完走を果たしてポイントを取り、来シーズンのTR残留を確実にしました。
2組めの際は同じチームの竹浪選手の応援とサポートにまわり、ピットコーナーから竹浪選手だけではなく他のチームの選手にもいろいろ声をかけていました。
ピットコーナーでは言動の楽しさんなぢいろいろな意味でムードメーカーになった中里選手、やっぱり気遣いのできるフルタイムワーカーです(笑)
竹浪選手がレース終了まであと3周回のタイミングで足切りされてしまったのですが、これだけなければよかったのにと思ったのは私だけではないでしょう。
2009シーズンは地味な印象が残ったかも知れないですが、いろいろな意味で2010シーズンはブレイクしてほしいです。
(諸事情により水没したコンパクトデジカメで撮影した中里選手。この表情がいちばんいいのが残念です・・・)
みやだの戦士たち〜海藤稜馬選手〜
実業団デビューは今シーズン最終戦の輪島ロード。いわきクリテでは市民レースを走り、エルドラードの関係者さんから海藤選手を紹介してもらったレース観戦仲間の女性陣からは市民レース中に黄色い声援をもらっていたようです・・・
輪島ロードではERで出場したのですが、いきなり優勝を決めてみやだではBR−1へ昇格、今回のレースはTRの選手と混走となりました。
初日のヒルクライムではチームトップの9位でゴール。2日めのヒルクライムでは2組2位でフィニッシュしました。彼の走りを初めてみたからかも知れないですが、ここまで成績が残ったことにはビックリしました。
(クリテリウムレース直前の表情)
クリテリウムのレース後に海藤選手にお話しを聞きましたが、話しをする分にはごくごく普通な19歳でした。いわきでの黄色い声援のことはちゃんと覚えていて、今回私がいわきでの彼女たちと同じジャージを着てこともあり、初めてだったのですが気さくに話をしてくれました。
2010シーズンはチームとともにトップカテゴリーで走るかも知れません。昨日紹介した佐々木康選手同様、来シーズンの走りが楽しみです。
みやだの戦士たち〜佐々木康選手〜
こんどはダイハツ・ボンシャンス飯田の佐々木康選手。今回の大会に出場した唯一の現役高校生です。
今シーズンは飯田ロードでデビューして、いわきクリテではERクラスで優勝し、輪島ロードでBR−1クラスへの昇格を果たしました。今回はTRクラスの選手と初めて一緒に実業団レースを走ります。
いわきクリテの際にチームメイトの奈良基選手に紹介してもらい、記念に写真に収まってもらいました。
今回のみやだではクリテリウム後に声をかけたのですが、いわきでほとんどお話しもしていないのに、覚えていてくれたのにビックリでした。
そんな佐々木選手、初日のヒルクライムでは17位と健闘。しっかりポイントをGETしました。
2日めのクリテリウムでは2組で第2集団の先頭を取り5位でゴール。ポイントでも6位入賞を果たし、来期はTRクラスで走ることも可能になりました。
まだまだレースに出場し始めたばかりなので、今がちょうどレースで走ることが楽しいと思います。来シーズンはどんな活躍をしてくれるのか期待を持てる選手のひとりです。
みやだの戦士たち〜小室雅成選手〜
今シーズンレースに参戦したのはいわきクリテのみで、しかも予選敗退したために実業団ポイントが1ポイントしかなく、今回の総合成績が60位以内に入らなければ来シーズンはTRからBR−1へカテゴリーを落とすことになります。
いわきクリテの時にコムレイドのブースでお話しをした時には、渋さの中におちゃめさがあるキャラクターでチーム最年長選手としてチーム員やスタッフに愛されているのが伝わってきました。
小室選手はチームブリヂストン・アンカーの飯島誠選手と同い年なのですが、その渋さが味になっていますよね。
土曜日のヒルクライムでは98位と厳しい結果となり、翌日のクリテリウム前にお話しを聞いたら、「ほとんど練習が出来ていない、練習しないとやっぱり走れないよ。」とコメントをもらいました。
どうやら仕事が忙しいようで。ビジネスマンレーサーには避けては通れない問題かも知れませんね。
クリテリウム2組では最初から先頭集団に加わっていたものの、その後次の集団に落ち、結果的には途中リタイアとなりました。
来シーズンはBR−1からスタートとなると思いますが、諦めることなくシーズン途中で昇格して、またTRクラスで走ってほしいです。
そういえば、レース前に言っていた「ドリップするコーヒーが飲みたい!」はレース前にで果たせたのでしょうか・・・(ま、あとでもいいのですが・・・)
みやだの戦士たち〜丸本悠太選手〜
きょうはEsperanceStageの丸本悠太選手です。
土曜日のヒルクライムレース後の表彰式会場でたまたま空席だったとなりに座ったのが丸本選手でした。
お話しをしている中で「僕は広島から来ているんです…」と聞いた時に、もしかしたら丸本選手ではないかと思ったのですが、名前を聞いて丸本選手本人だったので軽くビックリしてしまいました。
丸本選手が同じ広島県出身で今シーズンはMASSA-FOCUS-OUTDOOR PRODUCTSで活躍している伊藤翔吾選手と一緒にレース遠征をしていることをやはり広島県在住のレース観戦仲間から聞いていたので、全く丸本選手の名前を聞いたことがなかったわけではありません。ただ、クラブチームの選手なので、お話しする機会などないだろうと思っていただけにいろいろなお話しをすることができて、表彰式の時間はとっても楽しく過ごすことができました。
チームとしてはTRで来期の活動ができることが決まっているものの、丸本選手自身がレースになかなか出場できなかったこともありポイントが足りないため、今回のレースに出場したそうです。
初日のヒルクライムでは安心できる位置にいなかったため、翌日のクリテリウムに対する不安も表彰式の時にお話しされていました。
(クリテリウムレース直前のスタートラインについた時の表情)
2日めのクリテリウムではしっかり完走を果たし、残留に必要なポイントを挙げホッとしている表情が印象的でした。
ただ、ロードレースのツアーが西日本で開催数が少ないのは事実です。
現役大学生でこれといったサポートもなく収入のない丸本選手のような選手は来期もレースに出られる機会も多くできず、トップカテゴリーに残れない不安がつきまとうようです。
こういう課題もあるのかと感じつつ、2日間を通した丸本選手の真摯な態度に触れてすがすがしかったです。